ベトナム・ホーチミンに日本の美容サロンが進出

2014年12月28日 12:03

 日本の美容関連会社の共同事業体であるジャパンビューティーアソシエーション(JBA)と、ベトナムで美容関連商品の輸入販売などを手がけるHITS Joint Stock Companyが12月16日、共同で総合美容サロン「J-First Tokyo」をベトナムのホーチミンにオープンさせた。日本の高い美容技術と「おもてなし」を前面に打ち出したサロンをオープンすることで、日本の美容ブームをベトナムで創出することが狙いだ。

 ベトナムでは人口の40%を20歳から44歳が占める。この世代は美容に関する関心が最も高い世代だ。また近年の経済成長とともに、ベトナムの都市部の若者は高品質な美容サービスに対する関心が高まっている。海外製の化粧品やヘアケア製品が人気となっている。
 
 このJ-First Tokyoはこういった市場の動向を受けてのものだろう。日本の高い美容技術と「おもてなし」、また高品質な化粧品やヘアケア商品により、美容分野でも日本ブームを起こすことを目的としている。日本人スタッフも常駐して、日本風のサービスを提供する予定だ。

 ベトナムではいくつかの化粧品ブランドを除いて、日本の美容製品や美容技術はほとんど知られていない。美容への関心が高まる中、繊細な技術と高品質な美容商品を知ってもらい、その良さが浸透すれば今後さらなるビジネスチャンスが訪れることは間違いない。感度が高く影響力の高い人々にサービスを体験してもらうために、ホーチミン市の高級マンション街に独立型のサロンを開く。ブームメイカーである彼女たちにまず体験してもらうことが大切なのだ。

 筆者も年に数回ベトナムに行くが、美容院が多いこと、そして若者が多いことが目につく。日本人の肌の美しさもベトナム人女性には憧れのようだ。バイクや自動車をはじめとしてベトナムでも日本製品の高品質さは十分浸透している。接客のマナーも近年かなり重視されるようになってきた。日本の美容サービスがベトナムで受け入れられる下地は十分整っているようだ。このプロジェクトの今後を見守ることで、これからのベトナムビジネスの行く末も占うことができるのではないだろうか。(編集担当:久保田雄城)