小野寺五典(おのでら・いつのり)防衛大臣は4日、自衛隊員らに「北朝鮮が人工衛星と称するミサイルを2度にわたり発射したり、中国公船が尖閣諸島周辺の領海に侵入するなど、わが国を取り巻く環境は一層厳しさを増している」と語るとともに「防衛力を質、量ともに見直す」としたほか「サイバー攻撃に対する能力の向上」「災害対処能力の向上」などに積極的に取り組むと姿勢を示した。
また、日米同盟について「わが国の安全のみならず、アジア太平洋地域の安定確保のため重要」とし「共同訓練など日米間の協力をさらに発展させていく」との考えを語った。
小野寺防衛大臣は「日米防衛協力のための指針について議論を進める一方、沖縄をはじめとする負担軽減のためにも一刻も早く米国や沖縄との信頼関係を回復し、普天間飛行場の移設問題を含む在日米軍再編計画についても着実に進めなければならない」とした。(編集担当:森高龍二)