さっさと死ねるようにしてもらうは個人の人生観

2013年01月21日 20:32

  麻生太郎副総理が21日開かれた社会保障制度改革国民会議第3回会合で終末期医療に関連して「さっさと死ねるようにしてもらうなどいろいろ考えないと」と発言したことについて、菅義偉官房長官は同日夕、「わたしもその報道に接したので、本人に事実関係を確認した」と真意を電話で尋ねたことを明らかにした。

  菅官房長官は「麻生副総理は個人の人生観を述べたということだったが、(発言した)場といい、そういう中での発言で、誤解されるので、(発言を)撤回させて頂いたということだった」とフォローした。

  菅官房長官は「個人の人生観を語ったということだった、発言も撤回したということだった」として、発言は個人の人生観で、発言も撤回していることから問題にしない意向だ。

  ただ、「政府の金で(高額医療を)やってもらうと思うとますます寝覚めが悪い」という麻生副総理の発言も、個人の人生観であったにせよ、現在、終末期医療を受けている人らに配慮を欠く表現で、国会で追及される材料になりそう。

  なお社会保障制度改革会議で、安倍総理は「3党(自公民)合意に基づき、社会保障と税の一体改革をしっかり進めることをはじめ、安心社会をつくりはじめるために、全力を尽くして参りたい。委員のみなさんには、自助自立を第一に、弱い人にはしっかり援助の手を差し伸べるという基本的な考えの下、持続可能な社会保障制度を確立することをめざし、しっかり議論をお願いしたい」とあいさつした。(編集担当:森高龍二)