住友倉庫が海外ネットワーク拡充へベトナムに新会社設立

2012年05月22日 11:00

 住友倉庫グループが、海外ネットワークの更なる拡充のため、ベトナムにおいて新会社を設立したと発表。東南アジアにおいては、シンガポール、マレーシア、タイに次ぐ物流拠点となる。

 日系企業によるベトナムへの投資件数は2011年も過去最高を更新し、中国に次ぐ生産拠点としての位置付けは益々高まり、今後も旺盛な物流需要が見込まれている。そうした状況を受け、住友倉庫はベトナム最大のマーケットであるホーチミン市に拠点を開設。国内市場をターゲットとした消費財の倉庫保管・配送サービスを提供するとともに、住友倉庫グループの海外ネットワークを活用し、国際間物流のニーズに応じた確実かつ迅速なロジスティクスサービスを提供する。

 平成24年3月期、営業収益が前年比7.2%の増収、営業利益・経常利益ともに前年比0.1%増と、堅調に推移している住友倉庫。そうした中、ベトナムでの新会社設立と同時に発表された2012年~2015年の中期5カ年経営計画にて、海外拠点を拡充し、計画最終年度の海外売上高実績比3倍増を目指すとしている。事業拡大を推進するための投資も、計画期間中に総額700億円を実施する予定であるという。この計画がどこまで順調に進められるか、注目が集まりそうである。