アメリカ・ニュージャージー州パリセイズ・パーク市に建立されている慰安婦記念碑の碑文に「20万人少女拉致」や「性奴隷」などの文言が入っていることに対し、自民党政調会はそれら文言の学術的、歴史的根拠を示すよう設置主体のパリセイズ・パーク市に日本政府として求めるとともに、早期撤去を求めるよう20日までに決議した。
決議は同党政調会と同党の領土に関する特命委員会が行った。決議の中で、慰安婦記念碑は2010年10月23日に韓国系米国人が住民の過半数を占めるパリセイズ・パーク市において建てられたとし、自民党国会議員が碑文の内容は歴史的事実に反する旨を説明し、在米ニューヨーク総領事も市長に対し記念碑の撤去を申し入れたが拒絶されたとこれまでの経緯を説明している。
そのうえで、パリセイズ・パーク市に碑文の内容の根拠を示すこと、この碑を早期に撤去することを日本政府として強く求めるよう要請している。
また、政府として碑文の主張が学術的にも歴史的にも事実無根であることを反証できうる十分な資料を整理・作成し、国内外に示し、諸外国の理解を得るよう外交努力に万全を期すべきとして、積極的な取り組みを求めている。(編集担当:森高龍二)