日露平和条約 6月中に締結交渉を東京で実施

2016年05月08日 06:46

 安倍晋三総理はロシアのプーチン大統領との会談後「日露平和条約について、今までの停滞を打破する突破口を開くという手応えを得ることができたと思う」と語り「プーチン大統領も同じ認識と思う。未来志向の日露関係を構築していく中で解決していこうとの考えで一致した」と語った。

 安倍総理は「今までの発想にとらわれない新しいアプローチで交渉を進めていくということになる。9月にウラジオストックで更に会おうということで合意した」とした。

 また、安倍総理は「プーチン大統領の訪日については適切な時期について更に検討していきたいと考えている」とした。

 安倍総理はプーチン大統領との会談では「様々な課題について率直な議論ができたと思う」と述べ「2国間の将来についてだけではなく、ウクライナ、北朝鮮、シリア、テロ対策といった国際的な課題についても、お互いに深い議論ができた」と会談の手応えや意義を語った。

 外務省発表によると「両首脳の間で北方領土問題について突っ込んだやり取りが行われ、その結果、これまでの交渉の停滞を打破し、突破口を開くため、双方に受入れ可能な解決策の作成に向け、今までの発想にとらわれない新しいアプローチで交渉を精力的に進めていくとの認識を両首脳で共有した」としている。

 また「日露2国間の視点だけでなく、グローバルな視点も考慮に入れた上で未来志向の考えに立って交渉を行うこととし、このアプローチに立って、次回の平和条約締結交渉を6月中に東京で実施することで一致した」という。(編集担当:森高龍二)