PSAグループの1.2ℓリッター3気筒ターボエンジンが、「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー」受賞

2016年06月07日 08:23

PSA_Engine

6月1日にドイツ・シュトゥットガルトで、PSAグループ開発の1.2リッター直列3気筒ガソリンターボエンジンが、第18回「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー」受賞

 6月1日にドイツ・シュトゥットガルトで開催された第18回「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー」受賞式で、PSAグループ(Peugeot Société Anonyme)開発の1.2リッターPureTech直列3気筒ガソリンターボエンジンが、世界各国のモータージャーナリストから成る審査委員会により、1.0-1.4リッター部門の「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー2016」に選出された

 「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー」は、1999年から毎年開催されているアワードで、世界65人のモータージャーナリストから構成される国際的な審査委員会が、数多くの異なるエンジンカテゴリーにおいて、ベストなエンジンに投票・評価するアワードだ。

 今回、このアワードを受賞した3気筒ターボエンジンは、フランスDouvrinのFrançaise de Mécanique工場で生産されており、これまで多数の受賞実績があり、同アワード2度目の受賞となる。

 特許取得技術が120も盛り込まれた3気筒ターボエンジンは、最大出力130ps、最大トルク230Nmを発揮。世界に数ある小排気量3気筒エンジンとは別格の低速時のトルク特性に優れパワーのバランスも良好だ。110ps仕様エンジンと130ps仕様エンジンをラインアップし、プジョーとシトロエンのB/Cセグメントの車両に搭載されている。

 2014年3月にCitroën C4 PicassoおよびPeugeot 308への搭載で登場したこの新型PureTechエンジンは、2016年5月23日発表のNEW Peugeot 3008を含め、世界で60以上の地域で走るPSAグループの車両に搭載している。

 新型PureTechエンジンは、その環境&燃費性能の高さも自慢だ。先代まで標準搭載していた4気筒ガソリンエンジンと比べ燃料消費量、CO2排出量ともに18%の削減を実現し、燃料消費効率記録を2つ樹立しています。ひとつめは2014年にマニュアルトランスミッション車がヨーロッパで達成し、ふたつめは本年中国においてオートマチック車で達成した。無給油1878km走行を達成し、実燃費34.1km/リッターという新記録を叩き出したのだ。

 PSAグループは、3気筒ガソリンエンジンを搭載した各モデルの好調な販売を背景に、同グループはガソリン車の増産を進めるべく、PureTechターボエンジンの生産能力を上げることを決定。Douvrin工場では2014年以降、37万台近くの同エンジンを生産しているが、仏東部のTrémery工場において同エンジンの生産を増強、全体の生産能力を2018年までに年間67万台に引き上げる予定だという。

 日本に上陸しているプジョー208/2008/308、シトロエンC4/DS 3に当該エンジンを搭載し、全国正規ディーラーで販売している。(編集担当:吉田恒)