アウディの「2.5TFSI」エンジンが、「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。
「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー」は、1999年から毎年開催されているアワードで、世界65人のモータージャーナリストから構成される国際的な審査委員会が、数多くの異なるエンジンカテゴリーにおいて、ベストなエンジンに投票・評価する評議会でもある。
今回、アウディは2.0 – 2.5リッタークラスのカテゴリーにおいて、7年連続で、この権威あるアワードを受賞していることとなった。
アウディのエンジンに投票した審査員は、次の点で意見が一致している。以下はその受賞理由だ。
それによると、「これほど力強い特性を備えたエンジンは、世界に数えるほどしか存在していない。しかも、この5気筒パワーユニットは、1980年代のグループBラリーカーの独特なエンジンサウンドを思い起こさせる。アウディ2.5 TFSIは、優れたパフォーマンスが印象的なだけでなく、その個性でも際立っている。この5気筒エンジンを通して、アウディは1980年代の夢を現代へと受け継ぐことに成功していると言えるだろう」
「この5気筒エンジンは、アウディでもっとも長い伝統を持つエンジンのひとつで、今後も開発を継続してゆきます」と、AUDI技術開発担当取締役のDr. ステファン・クニゥシュは述べ、さらに「“2.5 TFSI”は、Audi RS Q3 performanceにおいて、圧倒的な牽引力、強化されたレスポンス、特徴的なサウンドによってドライバーを魅了する。新型Audi TT RSには、新開発のアルミ合金製5気筒エンジンを搭載する予定だ」とアワード受賞会場で語った。
アワードを受賞した「2.5TFSI」エンジンは、RS Q3 performance、RS Q3およびRS 3 Sportbackに主力エンジンとして設定されている。アウディは、新しいRS performanceモデル用に、「2.5TFSI」のエンジンパワーをさらに引き上げた。メインラジエーターをさらに強化し、燃料ポンプを最適化することで、最高出力を20kW(27hp)増強したのだ。一方、最大トルクも450Nm(331.9 lb-ft)から465Nm(343.0 lb-ft)へとチューンアップしている。
その結果、コンパクトハイパフォーマンスSUVセグメントのトップモデルとなるRS Q3 performanceは、0 – 100km/h加速をRS Q3よりも0.4秒速い4.4秒で達成。最高速度は、270km/hに達する。
アウディが、この国際的に有名なアワードを受賞するのは、今回が12回目である。(編集担当:吉田恒)