野々上尚公安調査庁長官は今月行った訓示で北朝鮮の動向について「北朝鮮による核・ミサイル関連技術の獲得は我が国公共の安全にとって、テロ以上に深刻な脅威となる」と語った。
野々上長官は「本年5月、36年ぶりとなる党大会を開催し、独裁体制の強化を図る一方、核開発と経済発展を併行して進めるとの並進路線の堅持を一層明確に打ち出した」とし「これまでも核実験とミサイル発射を繰り返してきた。党大会後もミサイル発射に踏み切っており、核とミサイル技術の完成に今後とも注力するものと考えられる」との認識を示した。
そのうえで「北朝鮮による核・ミサイル関連技術の獲得は我が国の公共の安全にとって、テロに劣らず、あるいはそれ以上に深刻な脅威となる」とし「北朝鮮本国及びこれと連動した朝鮮総聯の動向を注視するとともに、国際社会による対北朝鮮制裁を逃れようとして行う各種工作や核を含む大量破壊兵器の製造・開発につながる先端技術の窃取に向けた各種活動等の把握に最大限の注意を払うよう」と訓示した。(編集担当:森高龍二)