朝鮮労働党大会控え北朝鮮情勢を注視 防衛相

2016年04月30日 08:43

 中谷元防衛大臣は28日の記者会見で韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が北朝鮮は核実験をいつでも実施できるような状況との認識を示していることに、大臣はどうなのかを聞かれ、危機感を共有している認識をうかがわせた。
 
 中谷防衛大臣は「今年に入り、核実験が行われた。その後も、北朝鮮の声明において、(36年ぶりの朝鮮労働党)党大会を(5月6日に)控え、こういった『国防科学部門における驚異的な成果』とか『党に捧げる高貴な労働の贈り物』といったような表現で述べてきていることから、引き続き、党大会に向けて、更なる挑発行動に出る可能性も否定できない」とした。

 中谷防衛大臣は「特に核実験に際しては核攻撃能力の信頼性を一層高めるために、早い時期に、核実験と核弾頭を装着可能な弾道ミサイルの発射試験を断行するという旨を述べており、現下の朝鮮半島の情勢を分析すると、党大会、国際社会の圧力、抗議に対する反発、米韓の合同演習などに反発するなどして挑発行動に出る可能性を否定できない。警戒監視、情報の収集・分析に努めており、情勢を引き続き注視していきたい」と答えた。(編集担当:森高龍二)