11月28日、エコプロダクツ大賞推進協議会(財団法人 地球・人間環境フォーラム)主催による「第9回エコプロダクツ大賞」が発表された。
「エコプロダクツ大賞」は、環境負荷の低減に配慮したすぐれた製品・サービス(エコプロダクツ)を表彰することを通じて、それらに関する情報を需要者に広く伝えるとともに、エコプロダクツの供給者である企業等を支援する取り組み。わが国におけるエコプロダクツのさらなる普及を図ることを目的としている。後援は財務省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省で、2004年より実施され今年で9回目となるという。
受賞部門は、「エコプロダクツ部門」と「エコサービス部門」の2部門。今回の大賞においては「エコプロダクツ部門」95件、「エコサービス部門」21件のあわせて116件の応募があり、エコプロダクツ大賞推進協議会内に設置された審査委員会による審査の結果、26件を表彰することが決まったという。また第2回からは中小企業のエコプロダクツへの取り組みを奨励するために、審査委員長特別賞(奨励賞)が設置。さらに前回からは、昨年3月の東日本大震災の影響によって電力需給がひっ迫したこと等を踏まえ、エコプロダクツ大賞推進協議会特別賞として「節電大賞」、「節電優秀賞」を新設している。
今回、大賞として、「エコプロダクツ部門」の農林水産大臣賞には竹中工務店の「大断面耐火集成材 燃エンウッド」、経済産業大臣賞には大阪ガスなどによる「家庭用固体酸化物形燃料電池コージェネレーションシステム「エネファーム type S」、国土交通大臣賞にはパナホームの「家まるごと断熱+エコナビ搭載換気システム ~ピュアテック~(パナホーム エコアイディアの家)」、環境大臣賞には山崎製パンの「ちょいパクラスク」が選ばれている。
国土交通大臣賞を受賞したパナホームは、エネルギー消費をできるだけ抑えCO2出量の削減に貢献する住まいを『エコアイディアの家』として供給している。この技術の核となるのが、外気に比べて夏涼しく、冬暖かいベース空間(床下)の清浄な空気を室内に取り込む独自の空気コントロール技術がピュアテック。「エコナビ搭載換気システム」は、このピュアテックの技術を基に開発されており、機械・自然換気を最適に自動制御するという。今回の受賞は、この「エコナビ搭載換気システム」と、建物の基礎の内側まで断熱処理を施し、次世代省エネルギー基準を上回る断熱性能を備える「家まるごと断熱」の相乗効果によって、室内からの熱ロスを抑え、快適性を維持しながら省エネルギーにも貢献する点が評価されたものと考えられる。
「第9回エコプロダクツ大賞」の表彰式は、12月13日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開催される日本最大級の環境展示会、「エコプロダクツ2012」の会場で実施される。なお、パナホームはパナソニックのブースにおいて展示を行う。