新華社通信は18日、「北朝鮮の外務省報道官が、米国が韓国で最新鋭地上配備型遊撃システム・THAAD(高高度防衛ミサイル)システムの配備を決定した後、更に戦略爆撃機をグアムに配備したことは、朝鮮への核の先制攻撃計画がすでに実践段階に入ったことを証明し、アジア太平洋地域で露中への抑制や軍事覇権の維持を実現させる戦略の一環でもあると指摘した」と報じた。
そのうえで、この外務報道官は「国家主権を守り安全を守るため、朝鮮は核の宝剣を絶えず磨きあげる」とし「米国が情勢や朝鮮の戦略的地位を誤って判断しないようお勧めする。でなければ、グアムを含む太平洋作戦地帯の米軍基地はいずれも朝鮮軍の全面的な攻撃に遭うだろうと強調した」と強く米国をけん制したことを伝えている。
聯合ニュースは同日「米陸軍制服組トップのミリー参謀総長が17日から3日間の日程で来韓しており、THAADの在韓米軍配備計画を点検している」と伝えた。また「19日には韓国陸軍トップの張駿圭(チャン・ジュンギュ)参謀総長と昼食を共にした後、次の訪問国となる日本に向け出発する予定」と報じた。
「一部では韓国内のTHAAD配備をめぐる論争をよそに、米軍はTHAAD配備に向けた準備作業を加速させているのではないかという観測が出ている」との見方もあることを報じた。
日本の防衛省は18日、ミリー陸軍参謀総長が19日17時15分の予定で、稲田朋美防衛大臣を表敬訪問すると発表。一部では、日本もTHAAD配備を検討しているとの推測もあり、「6月29日(現地28日)に日米韓がハワイ沖で北朝鮮の弾道ミサイルを探知・追跡する初演習を行った」(聯合ニュース)ことも含め、北朝鮮対策について意見交換が行われるとみられる。(編集担当:森高龍二)