聯合ニュースは13日、韓国国会議員が日本による植民地支配からの解放記念日にあたる光復節(日本では終戦記念日)の15日に、独島(日本名・竹島)を訪問し、警備隊を激励すると報じた。訪問の目的は「領土を守る意思を国民に伝えたい」と説明しているという。
竹島を巡っては、韓国が実効支配しているが、日本政府は「法と対話による解決を目指す」として「韓国が竹島に警備隊員を常駐させ、宿舎や監視所、灯台、接岸施設等を設置し不法に占拠していることに厳しく抗議を行ってきた」。
政府は「平和的手段による解決を図るため1954年から現在までに3回にわたって国際司法裁判所に付託することを提案してきたが、韓国側は全て拒否している」とし「国際法に基づいて冷静かつ平和的に竹島問題を解決することを望んでいる」との姿勢を発信し続けている。
外務省は竹島資料で「1951年9月に署名されたサンフランシスコ平和条約で、日本は朝鮮の独立を承認するとともに、放棄すべき地域に 『済州島、巨文島、鬱陵島を含む朝鮮』が規定された。韓国は米国に対し『竹島も加えてほしい』と要求した。しかし米国は、かつて竹島は朝鮮の領土として扱われたことはなく、朝鮮によって領有権の主張がなされたとは見られない旨を回答し、韓国側の主張を明確に否定した」と解説している。
慰安婦問題の最終解決に向けた日韓合意に基づく両国政府の取り組みをはじめ、北朝鮮情勢など連携がより重視されなければならない中、韓国国会議員の言動が懸念される。(編集担当:森高龍二)