北朝鮮が24日朝、高角度で発射した潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)が500キロ飛翔して、日本の防空識別圏を80キロほど入った海上に落下したことについて、聯合ニュースは同日夕、「韓国軍当局が通常の角度で発射された場合、射程が1000キロ以上になるとみている」とし「北朝鮮が高角度で発射したのは飛距離を縮め日本を最大限刺激しないようにする意図があったとみられる」と報じた。
つまり北朝鮮が日本に配慮し「通常より高い角度で発射することで、飛行距離を縮めたもよう」との見方をした。
一方「発射されたSLBMには固体燃料が使われ、1段目と2段目の分離にも成功したと推定される」としているほか「SLBMが高度400キロ以上に達し、50キロの上空からマッハ10の速度で下降したと分析した」ことも報じた。そのうえで、今回配備が決まっているTHAADの迎撃範囲内との判断も示されていた。
また、佐藤正久元防衛大臣政務官が今回のミサイル発射について「約500キロ飛翔、技術が格段に向上。今年4月に発射したSLBMは30キロ飛翔し空中爆破していた。実戦配備にまた一歩近づいた」と警戒感を強めているが「韓国軍当局が通常の角度で発射された場合、射程が1000キロ以上になるとみている」と見立て通りなら、実戦配備の可能性がさらに高くなる。
佐藤元政務官は「500キロ飛翔させることができたことは注目すべき点。母体である潜水艦が移動すれば韓国全域はもちろん、日本を射程に収めることができるからである」とも指摘。1000キロならそれ以上の性能を手に入れたことになる。(編集担当:森高龍二)