北のミサイル能力の向上示している 菅官房長官

2016年08月25日 07:48

 菅義偉官房長官は24日の記者会見で、北朝鮮が同日午前5時29分頃、北朝鮮東岸の新浦付近から弾道ミサイル1発を東北東方向に発射した模様で、約500キロメートル飛翔後、日本海上に落下したと推定されると発表するとともに「潜水艦から発射され、我が国の防空識別圏に打ち込まれた」と事態を懸念した。防空識別圏に打ち込まれたのは初めて。

 菅官房長官は「今回の発射は北朝鮮のミサイル能力の向上を示すものであり、我が国及び地域の安全保障に関する深刻な脅威であるだけでなく、航空機や船舶の安全確保の観点からも極めて問題のある危険な行為」と非難。

 菅官房長官は「今回の発射は安保理決議に違反するものであり、直ちに北京の大使館ルートを通じ、北朝鮮に厳重抗議した」とした。

 菅官房長官は「政府としては国連安保理の場を含め、同盟国たる米国、韓国を始めとする関係国と緊密に連携し、北朝鮮に強く自制を求めていきたい。また、いかなる事態にも対応することができるよう、緊張感を持って、必要な対応に万全を期していきたい」と語った。(編集担当:森高龍二)