言論NPOが高校生を除く全国の18歳以上を対象にした世論調査で1000人から有効回答を得た結果、民主主義は機能しているかの問いに、機能している、どちらかと言えば機能していると答えたのは46.7%、機能していない、どちらかといえば機能していないが20.1%だった。
有識者177人の回答では機能している、どちらかといえば機能しているは44.1%。機能していない、どちらかといえば機能していないは67.4%に上った。
民主主義が機能していないと考える人に、その理由を尋ねたところ「選挙に勝つことが自己目的となり、政治が課題に真剣に向かい合っていないから」が60.2%で最も多かった。
また「政党が選挙公約を守らず、十分に国民に説明しない、など国民に向かい合う政治が実現していないから」(45.3%)が続き「政党や政治家に対する不信が高まっていることを浮き彫りにしている」と指摘している。
また、有識者の回答でも「選挙に勝つことが自己目的となり、政治が課題に真剣に向かい合っていないから」(44.2%)が同様に、最も多かったが、2番目は「ジャーナリズムが商業主義となり、政治への適切な監視や健全な議論の提供者としての役割を欠いている」(40.7%)との回答で、「メディアに対する批判も強い」と分析。
メディアに対し、政治への監視機能や健全な議論の提供者としての役割を強化しなければならないと警鐘を鳴らす結果になった。調査は6月から7月にかけ実施された。(編集担当:森高龍二)