国内希少野生動植物 90種に

2012年04月19日 11:00

 5月1日からプリムラ・キソアナ変種キソアナ(カッコソウ)など3種が新たに国内希少野生動植物種になる。採取や譲り渡しが禁止される。これにより国内希少野生動植物種はヤンバルクイナやイリオモテヤマネコ等、90種が指定されたことになる。

 5月から新たに追加指定されるのは「ロドデンドロン・ケイスケイ変種ヒュポグラウクム(ウラジロヒカゲツツジ)」と 「ヌファル・スブメルサ(シモツケコウホネ)」「プリムラ・キソアナ変種キソアナ(カッコソウ)」の3種。

 環境省によると「ウラジロヒカゲツツジ」は栃木、群馬、埼玉、東京都の山岳地域の尾根や谷筋の岩の上に成育しているが、2011年の環境省調査では200株未満と推定されている。園芸採取やシカによる食害が減少の要因になっている。

 また、スイレン科の「シモツケコウホネ」も栃木県の数箇所の水田の水路に分布する程度に減少し、生育地全体でも1500株程度と推定されている。サクラソウ科の「カッコソウ」も群馬県足尾山地のみに生育する希少植物になり、現在800個体と推定されるまでに減少しているという。(編集担当:森高龍二)