約60%がデザート系飲料の飲用経験あり

2013年02月11日 14:44

 デザート系飲料は、一時的なブームは去ったものの、安定した売り上げを維持する商品カテゴリーとして、独自のポジションを確立しているようだ。先ほど、総合企画センター大阪が「デザート飲料」に関するアンケートを実施した結果、ここ1年間にデザート飲料を飲用した人は約60%強で、特に「女性」「10代」「パート・アルバイト」「学生」で多く見られており、また、飲用したタイプは「ゼリー状の飲料」と「乳飲料」が中心であったという。さらに今後、デザート飲料を飲みたい人も約60%強となっており、これらの回答者は、デザート飲料に対して“しっかりとした味”“甘さ”“食感”“ヘルシーさ”を求める傾向にあるとの調査結果が出ている。

 そのような中、エルビーは、食感を味わえるデザート感覚の清涼飲料「ゴクつぶ」シリーズ第8弾『ゴクつぶ ナタデココホワイト』を1月より新発売している。同商品は、ヨーグルト風味の飲料にナタデココを加えたデザート感覚で楽しめる清涼飲料水。ヨーグルトのまろやかな風味とナタデココのコリコリとした食感が楽しめるのが特長で、アサヒグループが開発した酵母エキスを使用することで、コクのある味わいに仕上げている。また、グリコ乳業は、『ドロリッチ<ブレイクプリン>200g』を1月より発売している。同商品は、グリコ独自の製法でカスタード風味のプリンベースとキレの良い甘くてほろ苦いカラメルが不均一に混在。先端が太くて飲み口が細いオリジナルのストローで吸うことで、心地良い食感と濃厚な味わいのプリンを実現している。「ドロリッチ」シリーズは、2007年にドロリッチカフェゼリーを発売して以来、これまでに12製品を展開。今回、デザート飲料としてさらなるおいしさを追求する中、デザートとしては定番のプリンに注目したという。

 さらにダイドードリンコ<2590>が、この春夏に向けに“元気を出したいとき”、“癒されたいとき”、“楽しみたいとき”など、気分をガラリと変えたいときに思わず飲みたくなるデザート系飲料というコンセプトで3商品を開発、2月25日より発売する。

 「2つの食感アップルソーダゼリー」は炭酸の“しゅわしゅわ”した爽快感と、ゼリーの“ぷるぷる”した食感をかけ合わせた炭酸ゼリーに、“ナタデココの歯ごたえ”をプラス、2つの食感をデザート感覚で楽しめるという。また「さわやかアイスココア」は、糖分・脂肪分を抑え、すっきりした甘さに仕上がっているのが特長。ココアでありながら、のどの渇きも癒すことができ、北海道産生クリームを使用することで、なめらかな口当たりも実現している。さらに「さわやかミックスネクター」は、1976年発売以来、時代の変遷に合わせてパッケージや風味を見直し、果汁本来のおいしさを提供し続けているリニューアル商品。白桃の果汁ピューレを使用することで、より果実に近い濃厚な味わいと食感を実現、マスカットをミックスしたことで、果実のみずみずしいおいしさと濃厚な味わいが楽しめる。「2013年も、デザート系飲料をストレスが多い現代の注目カテゴリーと捉え、個性豊かな新商品を投入することで、市場での存在感を高めていきたいと考えています」とダイドードリンコ。テイスト、食感、コンセプトがそれぞれ異なった個性のある3種類の新商品で、老若男女の多様なニーズに応え、新たなユーザー拡大を目指す。

 デザート系飲料はここ数年、春夏に向けて各企業、商品開発に力を注ぐ傾向にあるため、この時期以降さらに商品ラインアップが充実してくると考えられる。2013年もおいしさに楽しさや遊び心をプラスすることで誕生する、デザート系飲料のラインナップに期待していきたい。(編集担当:宮園奈美)