今年最大の話題は「ポケモンGO」 電通総研の「生活者が選ぶ話題・注目商品2016ランキング

2016年11月27日 16:34

 今年最大の話題は「ポケモンGO」だったという。毎年、電通総研は、その年の話題・注目商品の調査を通じて、時代の気分や消費の深層トレンドを分析している。今年も「生活者が選ぶ話題・注目商品2016ランキング」を発表した。「話題・注目商品2016ランキング」は、事前調査などで抽出した120の商品・サービスについて、全国の15~69歳の男女を対象にインターネットでのアンケート調査を行い、「今年流行った・流行っている」をベースに作成したもの。

 その結果は、1位がポケモンGO、2位が「君の名は。」、3位がリオデジャネイロ・オリンピック/パラリンピック、4位が広島東洋カープ セ・リーグ優勝、5位がPPAP(ペンパイナッポーアッポーペン )/ ピコ太郎、6位がこちら葛飾区亀有公園前派出所」、7位がユニバーサル・スタジオ・ジャパン、8位が「シン・ゴジラ」、9位がハロウィン、10位が「真田丸」となった。

 2016年は、熊本地震や外国人観光客のインバウンド消費の落ち着きなどに伴う、小売業の売り上げ減などが、生活者に先行きの不透明感を感じさせた。その結果、消費意欲も力強さを欠き、生活防衛志向が残る一年となった。その一方で、「ポケモンGO」や「シン・ゴジラ」「君の名は。」といった久々の大ヒット日本映画の登場、スポーツでは「リオデジャネイロ・オリンピック/パラリンピック」での日本人選手の活躍やプロ野球の「広島東洋カープ セ・リーグ優勝」など、明るい話題も多くみられた。

 今回の「話題・注目商品2016」ランキングでも、そうした世の中の流れを反映し、新しい消費を感じさせるものが多く並んでいるという。1位となった「ポケモンGO」は、現実世界とポケモンというバーチャルな世界をスマートフォンを通じて融合し、まるで自分がゲームの世界に入り込んでいるような新しい体験を提供した。

 2位の「君の名は。」や8位の「シン・ゴジラ」は、細部まで作り込まれた内容であるがゆえに、何度も映画を鑑賞したり、新しい切り口を発見して仲間同士で共有したりと、鑑賞者一人一人がさまざまな楽しみ方をしているのが特徴的。

 3位の「リオデジャネイロ・オリンピック/パラリンピック」や4位の「広島東洋カープ セ・リーグ優勝」、15位の「ラグビー日本代表」は、一人のスーパースターのプレーに魅入られる以上に、チーム力で偉業を達成し、その姿を仲間で応援するあり方が、スポーツと生活者の新しい関係性を生み出した。(編集担当:慶尾六郎)