豊田通商が関連子会社2社を統合し新会社「ティー・エー・エス」を設立

2012年04月04日 11:00

 豊田通商が、企業体質の強化および組織・人員の活性化を目的に、豊田通商グループの豊通オートサービスと横浜ジェネレーターの経営統合(合併)を行ったと発表。新社名は株式会社ティー・エー・エスで、新資本金は5千万円とのこと。

 豊通オートサービスは1949年に設立、輸出入・国内営業に強みを有し、自動車関連分野を中心に各種電装品、中古車、中古フォークリフト、汎用部品など様々な商材を国内はもとより世界の国々へ供給をしていた。一方、横浜ジェネレーターは1994年に設立、グローバル調達、技術対応に強みを有し、輸入車用電装品、汎用部品を世界各国から調達し、国内のアフターマーケットに供給していた。今回の合併は、こうした両社の強みと経営資源を統合したものとなる。

 ティー・エー・エスとは、Total Auto Solutionsの頭文字を取ったもので、国内外の自動車アフターマーケットにおいて、付加価値の高いビジネスを推進し、全てのお客様に最高の価値を提供する企業を目指すという。

 近時、自動車関連企業では、スズキ <4月1日で国内製造子会社4社を合併するなど、生産拠点の移転や海外工場の生産能力増強、関連会社の合併など、事業戦略の大きな転換や組織再編が活発化している。円が高止まりする中、今後しばらくはこの傾向が続くであろう。この事業戦略が功を奏すか否か、今年度の自動車業界は、目が離せないものとなりそうである。