衆議院段階で野党の意見入れていくことが大事

2012年04月02日 11:00

 岡田克也副総理(社会保障・税一体改革担当大臣)は1日のNHK日曜討論で、消費税増税法案の扱いについて「衆議院の段階で野党の意見を入れていくことが大事」と法案修正に対して柔軟な姿勢を示すとともに、参議院での審議を踏まえ、衆議院の段階で野党の理解を得られる法案に修正していくことが重要との認識を示した。

 また、法案成立を条件に衆議院解散・総選挙に持っていく、いわゆる「話し合い解散」については「談合のような政治を国民は求めていない」とし「話し合い解散というようなやり方はダメだ」とした。

 岡田副総理は「国民の立場に立って、与野党が合意形成していくことが、政治の信頼回復につながる唯一の方法」と述べ、法案審議に議論をつくし、「中身をより良いものにしていかねばならない」と充実した審議を野党に求めた。

 また、岡田副総理は「予算の半分を借金で賄っている異常事態の中でどうするのか、これを考慮に入れないで、景気だけで判断するのはいかがなものか」と社会保障を安定的に持続可能なものにしていくためには、安定的な財源として消費税増税は避けられないとの考えを示したうえで、消費税は全額を社会保障に使うとともに、低所得者への対応として「当面、簡易な給付措置を考える」と述べた。(編集担当:森高龍二)