谷垣禎一自民党総裁は1日のNHK日曜討論で、消費税増税法案の審議前に、衆議院の一票の格差是正問題や民主・自民・公明の3党で合意している郵政改革法案などの重要案件については「4月中に処理していく必要がある」とした。
谷垣自民党総裁は「(そのことについて)石原伸晃自民党幹事長にも指示する」と語った。
また、消費税増税法案の扱いについて「積極的に議論していかねばならない」とし、衆議院の一票の格差是正など重要案件が片付けば、消費税増税法案の審議入りは「5月の連休後である必要はない」と、1日でも早くに審議入りすることを是とした。
野田佳彦総理も、岡田克也副総理も国会審議を通して野党の意見を取り入れ、法案修正を図って成案につなげたい考えで、柔軟な姿勢を示している。谷垣自民党総裁は「少なくとも、現状(の法案)では、賛成の選択肢はありえない」と明言。国会では国民がより信頼できる社会保障と税の一体改革が図られるよう、国民の立場での活発な議論が期待されている。(編集担当:森高龍二)