日韓外相会談で岸田外相 少女像撤去を要求

2017年02月18日 10:47

 G20外相会談に合わせて岸田文雄外相と韓国外交部の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官との日韓外相会談が17日、ドイツで行われ、岸田外相は釜山市の総領事館前歩道に韓国市民団体が設置した慰安婦を象徴する少女像の撤去を改めて強く求めた。尹長官は「総領事館前にあることは国際的に適切でない」とし、撤去に向け努力する意向を示したという。

 韓国・聯合ニュースは会談について「日本側は少女像の設置について遺憾を表明するとともに問題解決に向けた韓国政府の積極的な努力を求めた」と伝える一方「長嶺安政駐韓日本大使の帰任の時期は話し合われなかった。韓国側は両国関係が困難な時ほど外交当局間の意思疎通が重要で、日本大使の早期の帰任が必要だと伝えたが、日本側は具体的な言及をしなかったという」と報じた。

 また「ただ当局者は、両外相が少女像問題で両国関係に悪影響が及ばないよう努力するとの認識を共有したと紹介。『少女像問題で意味ある疎通ができた』と評価した上で、両国は今後さまざまな機会を利用してコミュニケーションを図ることで一致したと伝えた」としている。会談全般の雰囲気について、当局者の話として「雰囲気が良くなかったわけではない」とする一方「率直な意見交換ができた」としており、あらゆる機会を通して意思疎通を図る努力を続けることで一致したもよう。(編集担当:森高龍二)