法人企業景気予測 今年下期から若干明るさ

2012年03月21日 11:00

 内閣府と財務省による法人企業景気予測調査(1月から3月期)の結果、前期と比べ上昇と回答した企業の割合から下降と回答した割合を引いた景況判断BSIは全企業、全産業で「下降」が超過したが、4月から6月の見通しでは大企業が「上昇が下降を上回る」プラスに転じ、7月から9月での見通しでは大企業に加え、中堅企業もプラスになった。

 これは資本金や出資金、基金が1000万円以上(電気・ガス・水道・金融・保険については1億円以上)の法人を対象に2月15日に調査、1万2017社から回答を得た。製造業は3653社、非製造業は8364社になっていた。

 その結果、自社の景況について、大企業では1月から3月期はBSIがマイナス2.7となっていたが、4月から6月期での見通しではプラス1.3に、7月から9月期の見通しではプラス7.3になっていた。

 中小企業においても、1月から3月期はBSIがマイナス20.8から、4月から6月期での見通しではマイナス12.1。7月から9月期の見通しではマイナス6.6とマイナス幅が減少しており、景況は上昇するとの見通しをたてている法人が増加の傾向にある。(編集担当:福角忠夫)