昔から仲が良かったが、Facebookだけのつながりで、最近会っていない友人が居るという方も多いことだろう。お互い忙しいし、誘うきっかけもない。そんな友人と久々に会う機会がもてるようになるかもしれない。
WEBメディア事業などを手がけるディライトクリエイションは3月10日、新感覚の再開アプリ「knocker(ノッカー)」をリリースした。Facebookと連携し、友達やIDを交換した人をフリックだけで気軽に誘うことができる。ユーザーは誘いを待つ時間と、自分の位置情報をknockerで共有。誰かを誘いたい場合は、空いている友人が一覧で表示されているので、フリックをするだけで友人にメッセージを送り、会うことができるという。もちろん誘いを断ることも可能だ。
このアプリの特徴は「誘いを待てる」ことだ。従来のコミュニケーションツールでは、誰かを積極的に誘うことはできても、空き時間を共有して誘いを待つことは難しかった。knockerでは、自分が今空いていることを共有することによって、友人の誘いを待つことができる。仮に今誘ってくれる友達が居なくても、最大90分まで時間設定が可能なので、友人からの誘いを待ちながら、自分の好きなことをできるという、気楽な「誘い待ち」ができるという。
同社は昨今のSNSで、友人とデジタル上でのつながりを持てるようになったが、コミュニケーションのほとんどはオンライン上で完結してしまい、友人と「会う・話す」といった機会がほとんどないと分析。「実際に会って話したい」と思っても、リアルで会うきっかけ、誘うきっかけが見つけづらくなっているという。そこで、会う理由も、面倒な予定調整も必要ないknockerがきっかけとなって、友人同士のコミュニケーションを深められる。
これからますますデジタル化が進み、リアルで「会う・話す」というコミュニケーションを取る場が少なくなっていくだろう。便利な一方で寂しさも感じる。knockerオンラインでのつながりと同時に、リアルでのコミュニケーションを取るきっかけとして期待されている。(編集担当:久保田雄城)