ランドローバー・ディスカバリーの第5世代、大きく豪華になって日本上陸

2017年05月15日 07:06

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フルモデルチェンジで生まれ変わった新型ディスカバリー。車格的には、前世代のレンジローバーに匹敵するほどの機能と装備を備える。価格も相当にゴージャスになった

 ランドローバーのミッドサイズSUVである「ディスカバリー」が5代目にスイッチして日本上陸を果たした。ジャガー&ランドローバーでは、日本国内で「ディスカバリー1stエディション」を限定30台のみ先行発売していたが、2グレードをラインアップした正規バージョンの発売を開始したわけだ。

 新型ディスカバリーの大きな特徴は、2+3+2座のシートレイアウトとそのシートアレンジにある。新型は、大人7人が快適に乗車できる室内空間となっている。2列目シートのレッグルームは954mm、3列目シートでも子供用では内、851mmを確保し広々とした室内空間を確保した。同時に、シートアレンジ次第でラゲッジスペースを最大2406リットルにまで拡大することができる。

 また、シートアレンジのシステムが革新的だ。世界初となるインテリジェント・シート・フォールド機能を採用し、ラゲッジスペースのスイッチやタッチスクリーン、さらには専用アプリを使ってスマートフォンからの遠隔操作で、2列目シートと3列目のシートを自動で展開することが可能だ。利用シーンに合わせて簡単にシートレイアウトを変更でき、7シートの状態から、2シートに折り畳んで最大のラゲッジスペースを得るまでにかかる時間は、わずか14秒だ。

 搭載エンジンは2種類。3リッターV6 スーパーチャージド・ガソリン・エンジン(340ps/450Nm)と3リッターV6 ターボチャージド・ディーゼル・エンジン(258ps/600Nm)を用意した。

 走破性能も大幅に強化された。状況に応じてエンジンやギアボックス、ディファレンシャル、サスペンションなどのセッティングを自動的に最適化するテレイン・レスポンス2オートや、2段階のオフロードモードを備えた最新のクロスリンク式電子制御エアサスペンション・システムを初めて搭載。このエアサスペンションは、50~80km/hで荒れた路面を走行する場合には車高を40mm上昇させ、さらに50km/h未満で過酷なオフロードを走行する場合や川を渡る場合には車高を最大115㎜まで上昇させる。また、105km/h以上でオンロード走行する場合には、自動的に車高が13mm低くなり、あらゆる状況に対応した快適なドライブを提供する。

 そして、目的地に到着し、エンジンを切るかシートベルトを外すと車高が15mm、さらにドアを開くとさらに25mm低くなり、快適な乗降性を与えるオートマチック・アクセスハイト機能も備える。なお、クルマをスタートさせると自動的に通常位置まで戻る。

 新型ディスカバリーの価格は、ベーシックなHSEグレードが779.0万円(ガソリン車)と799.0万円(ディーゼル車)で、ゴージャスな装備にHSE LUXURYが881.0万円(ガソリン車)と901.0万円(ディーゼル車)となる。(編集担当:吉田恒)