核なき世界へ着実に歩進める努力は責務と総理

2017年08月10日 08:00

 安倍晋三総理は9日、長崎市の平和公園で催された長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典であいさつし「唯一の戦争被爆国として、核兵器のない世界の実現に向けた歩みを着実に前に進める努力を絶え間なく積み重ねていくことが、今を生きる私たちの責務」と誓った。

 また、安倍総理は「真に核兵器のない世界を実現するためには、核兵器国と非核兵器国双方の参画が必要です。我が国は非核三原則を堅持し、双方に働きかけを行うことを通じて、国際社会を主導していく決意です」と広島に続いて、長崎でも、核兵器保有国と非保有国の橋渡しを日本が果たすとした。

 また、安倍総理は「核兵器不拡散条約(NPT)発効50周年となる2020年のNPT運用検討会議が意義あるものとなるよう、積極的に貢献していく」と語った。

 安倍総理はあいさつの結びに「改めて、核兵器のない世界と恒久平和の実現に向けて力を尽くすことをお誓いする」と決意を示した。

祈念式には被爆者や遺族ら約5400人が参列。国連など国際機関や58の国や地域と欧州連合(EU)等の代表者も出席し、犠牲者の冥福と世界平和を祈念した。(編集担当:森高龍二)