日本百貨店協会がまとめた全国百貨店の1月の売上分析でも高級時計や宝石、貴金属など高額商材が前年同月比で0.5%増と「好調を維持している」が、矢野経済研究所は2016年までの宝飾品市場について「日本経済の回復、宝飾市場が落ち込みすぎた反動などから2016年ごろまで宝飾品市場は緩やかに回復基調を辿る」と発表した。
同研究所では「素材価格の値上がり、低価格志向からの反動、インターネット販売やTVショッピングを含む通販チャネル等新規チャネルの拡大が」回復基調につながっていくとみている。
また、2011年の市場について「東日本大震災の影響を受けつつも前年からの回復基調が続き、推計で2011年は8945億円と1.7%の微減にとどまる」とし、「震災の影響で贅沢品の購買需要は大幅減少との見方もあったが、人と人との絆を見直す動きもみられる中でブライダルジュエリーは堅調に推移。百貨店などを中心に高額品の購買も伸びた。東北地域では復興に伴う需要増も市場を押し上げる一因となった」としている。(編集担当:福角忠夫)