北朝鮮の核実験に軍事的対抗措置を協議している米国と韓国。韓国・聯合ニュースは韓国軍関係者からの情報として4日「軍制服組トップの鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)合同参謀本部議長がブルックス在韓米軍司令官(韓米連合軍司令官兼務)と、北朝鮮に対する強力な武力誇示となる軍事的な対応の準備を協議中だと伝えた」と報じた。
軍事的対応では、聯合ニュースは「北朝鮮の挑発に即時報復する能力を示すことを優先的に検討しているとされる」としたうえで「ステルス戦闘機F22、F35B、戦略爆撃機B1B、B52をはじめ、原子力空母ロナルド・レーガン、グアムと在日米軍にある原子力潜水艦などの出動が予想される」と、軍事的圧力に在日米軍の原子力潜水艦出動も視野に入れている可能性を伝えた。
一方で、北朝鮮がこうした軍事的圧力に反発し「大陸間弾道ミサイル(ICBM)級火星14や中距離弾道ミサイル火星12を太平洋に向け発射するか、スカッド系列の短距離弾道ミサイルによる挑発に踏み切る可能性が高いとみて、北朝鮮に対する警戒、監視態勢を強化している」と軍事的圧力をかけることで、リスクが一層高まるとの受け止めも伝えている。(編集担当:森高龍二)