ホンダの5ナンバー・ミニバン「STEP WGN(ステップワゴン)」の国内累計販売台数が、2017年10月末時点で150万台を超えた、と発表した。
ステップワゴンは1996年5月の発売以来、広い室内空間や低床設計による乗用車感覚の走りなどを大きな特徴とした同社の中核ミニバンだ。2015年4月に発売した5代目ステップワゴンは、力強くスムーズな加速の直噴1.5リッターVTECターボエンジンや、独創的な機構のテールゲート「わくわくゲート」などが支持を集めている。
また、2017年9月にはマイナーモデルチェンジを実施。SPADA(スパーダ)の外観に手を入れるとともに、2モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID(スポーツハイブリッド) i-MMD(Intelligent Multi‐Mode Drive)」搭載仕様を追加した。
加えて、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダセンシング)」の機能をさらに充実させ、全タイプに標準装備とした。
先に記したように1996年にデビューした初代ステップワゴンは、1994年の暮れにデビューしたミニバン、初代オデッセイの成功を受けてデビューした、当時のホンダ・クリエイティブ・ムーバー戦略車第3弾だった。ちなみに、第2弾は、クロスオーバー車のCR-Vである。
初代のグレード構成は「STEP WGN」の名称を流用した「W」「G」「N」3グレードというホンダらしい“遊び心”が内包されていた。最上級グレードは「W」であり、廉価版の「N」は、販売価格を安く見せるために、3列シート仕様が無い定員5名のクルマで、運転席エアバッグやABS、エアコンまでもオプションだった。そのため、販売の主流は「G」となったものの、初代は大ヒット作となり、デビューから3年連続でベストセラー・ミニバンとなった。
グレード構成はシンプルだが、搭載エンジンはCR-Vから流用した125psの2リッターのみ。トランスミッションも4速オートマティックのコラムシフトだけ。サスペンションはオデッセイから移植した前マクファーソンストラット式、後ダブルウイッシュボーン式とするなど、徹底して合理化した設計だった。(編集担当:吉田恒)