貿易収支 少し今年は戻ると古川国家戦略大臣

2012年02月13日 11:00

 古川元久国家戦略担当大臣は12日のNHK日曜討論で日本の貿易収支が「少しではあるが今年は戻る」との見通しを示した。

 2011年の貿易収支は第2次オイルショック以降、31年ぶりに赤字に転落。2兆4927億円の赤字になった。古川大臣は「(東日本大震災と東京電力原発事故に伴う電力需給調整などに伴う)特殊な要因による輸出の落ち込みとエネルギー(火力発電燃料)輸入量の増、エネルギー価格高などがあった」と赤字転落要因を語った。

 林芳正自民党政調会長代理も基本的に古川大臣と見方は変わらないとしたうえで「所得収支を増やす」方向をめざす必要を提起した。

 白川浩道クレディ・スイス証券経済調査部長は「医療機器など中東では日本の医療機器への需要が高い」として、「アジアと競合しにくいもので競争していくべき」と利益が確保できる市場展開を提案した。(編集担当:福角忠夫)