政府は自殺対策強化月間のキャッチフレーズを「あなたのGK宣言」に変更する。7日決めた。さきに製作したポスター25万枚は使用できないため、新たにポスターを製作する。
この問題は、政府がさきにゲートキーパー(地域、職場などの分野で自殺サインに気づき、見守り、専門機関への相談につなぐ役割が期待される人材)を略したものと全国47都道府県のすべての国民で自殺対策に取り組もうという意味合いから「あなたもGKB47宣言!」をキャッチフレーズに呼びかける準備を進めてきたが、GKB47については野党ばかりでなく与党議員からも「アイドルグループAKB48を意識したのりで、人命にかかわる問題に取り組むには不謹慎」との批判があがったうえ、石井一参議院予算委員長が6日の委員会で「名前を検討するよう」要請。野田佳彦総理も「率直に言って違和感を感じた」、藤村修官房長官も「違和感を感じた」と述べていた。
岡田克也副総理は6日の委員会で「参議院予算委員長からも検討を要請されており、政府で検討する」と答弁。7日、キャッチフレーズを変更した。
藤村修官房長官は7日午後の記者会見で「国会で議論があったことは良かった。色々報道され、喚起されたと思う」と語った。自殺者は昨年1年だけで3万584人(警察庁暫定値)と相変わらず3万人を超えている。(編集担当:福角忠夫)