年金保険料年収15% 損するだけでないと厚相

2012年02月07日 11:00

 林芳正自民党政調会長代理は6日の参議院予算委員会で質問に立ち、民主党の新しい年金制度(所得比例部分)について、政府の素案では年金保険料(納める額)は「どんな職業、収入の方も一律15%と書いてあるが、年収400万円の自営業者の場合、年間60万円になる。現在1ヶ月1万5020円払っている自営業者が月額5万円払うことになるが、それでいいんでしょうか」と質した。

 小宮山洋子厚生労働大臣は「素案の中では原則的に15%となっており、計算するとそおいう風になると思うが、5万円払えば、それに比例した年金が受けられるようになるし、年金控除なども受けられる。出して損するだけになるという事はない」と答弁。

 小宮山厚生労働大臣は年金保険料が急上昇することに対し「民主党内で年金保険料の激変緩和の策も検討していると思う」とした。また、年金の一元化については「低所得者、無年金の方々になるべく手厚くし、公平な制度にすることをめざしている」とした。

 林議員は質疑後に「給付も多くなるから悪いことばかりでないとの大臣答弁は論外」と批判。(編集担当:福角忠夫)