ホンダのマニアックなレジャーバイク、モンキーが125ccで復って来た

2018年04月24日 07:10

Honda_Monkey 125

情熱的な車体色パールネビュラレッドのABS装着車。燃料タンクやシート、サイドカバー、スチールフェンダーなどの各パーツの構成が絶妙だ

 ホンダは、コンパクトで愛らしいスタイリングと、走る楽しさを広げた総排気量50ccを超え125cc以下の第2種原動機付自転車のレジャーモデル「モンキー125」を7月12日に発売する。昨年の東京モーターショーでほぼ実機ともいえるコンセプトモデルが展示されたが、遂に正式発売となるわけだ。

 「モンキー125」の開発にあたっては、楽しさをスケールアップし、遊び心で自分らしさを演出する“アソビの達人”をコンセプトとしたという。

 従来の50ccモデル「モンキー」の特徴である「シンプル」「コンパクト」「愛らしさ」などの不変的な魅力を踏襲しつつ、125ccの力強く扱いやすい出力特性のエンジンや取り回しやすいサイズ感、親しみやすいデザインとした。

 スタイリングは、前後長を短く、上下にボリューム感を持たせたサイドビューに台形シルエットを採用。また、趣味性の高いモデルとして、スチール製の前後フェンダーやマフラーカバーなどをクローム仕上げとした。

 搭載するエンジンは、空冷・4ストローク・OHC単気筒で出力は9.4ps、最大トルク11Nm。4速マニュアルトランスミッションを組み合わせ、市街地で多用する回転域では力強く、ツーリング走行ではスムーズな走りが楽しめる出力特性としているという。燃料タンク容量は5.6リッター、WMTCモード燃費は67.1km/リッターなので、カタログ燃費以下であっても満タンで300kmほどの航続距離となりそうだ。

 車体は、しなやかさと剛性を兼ね備えたバックボーンフレームを採用。シートレールは剛性を確保しながら、デザインの基調であるラウンドシェイプに合わせた形状とした。

 脚まわりには、バネ下重量を軽減する倒立フロントフォークや、強度を確保した専用設計のスイングアーム式だ。

 ブレーキは、制動フィーリングに優れた前後ともに本格的なドリルドディスクを採用。フロントのみABS(アンチ・ロックブレーキ・システム)を装着したタイプを設定した。

 タイヤは12インチのブロックパターンタイプを装着しレジャーマシーンらしさを演出。高密度ウレタンを採用したクッション性の良いシートの採用などによって、快適な乗り心地を確保した。同時に、剛性感としなやかさを兼ね備えた扱いやすい操作フィールを実現している。

 車体色は、情熱を表現するパールネビュラレッドと、若々しさを表現したバナナイエローの2色を設定。コンパクトな車体の存在感を高めている。また、燃料タンクを主体色とホワイトのツートーンとした。

 新型モンキー125の運転には、普通二輪免許(小型限定も可)か、大型二輪免許のいずれかが必要だ。

 価格はABS未装着のベーシックモデルが39万9600円、ABS装着車が43万2000円である。(編集担当:吉田恒)