支持広げる自信持てた国会になった 枝野代表

2018年07月24日 06:15

 国会閉会を受けて立憲民主党の枝野幸男代表は今国会を通して「安倍1強と言われる状況で、裁量労働制の拡大を止めた、あるいは1年にわたり国会、国民を騙(だま)してきた財務省決裁文書の改ざんや自衛隊の日報隠ぺいなど、真実を国民の前に明らかにする成果を上げることができた」と指摘。

 そのうえで「ここで積み重ねてきた成果をしっかり活かし、安倍内閣の問題点を国民の皆さんにしっかり伝えていくこと、昨年の総選挙で示した、われわれの目指す日本の将来像をより分かりやすく伝えていくことで国民の皆さんの大きな理解を得て、支持を広げていける自信を持つことができた国会だった」と語った。

 残念な点では「カジノ法案(カジノを含む統合型リゾート実施法案=IR法案)も成立してしまった。人の命に関わる『高度プロフェッショナル制度』の導入を含む働き方改革関連法案や党利党略の参院の定数6増の公職選挙法改正案など、何としても止めたかった法律のいくつかを止めることができなかった」と述べた。

 また、森友問題、加計学園問題をめぐる疑惑解明については「ロッキード事件やリクルート事件でも全貌解明に年単位の時間がかかった。この1年で、特に今国会を通じて公文書の改ざんや愛媛県からの文書が明らかになるなど、大きな前進を遂げた。いくら隠ぺい・ごまかしをしようと思っても真実の前から安倍政権は逃れることはできない。遠からず全貌解明に辿りつく段階にまで来ている」とし、引き続き解明に努める考えを示した。(編集担当:森高龍二)