憲法9条は世界遺産 自民元幹事長、改憲に反対

2018年07月24日 06:17

 自民党の古賀誠元幹事長が神戸市内で22日講演し「憲法9条は世界遺産」と平和憲法を象徴する規定であると評し「憲法は国民のもので、時の権力者が(改憲を)言うものではない」と安倍総理をけん制した。

 古賀元幹事長は「憲法9条は国民の反省と決意を込めてつくられた。戦争を放棄するという憲法によって世界の国々へ平和を発信している。これこそ世界遺産」と語った。

 講演会は兵庫県保険医協会「市民公開講演会」として催された。この中で古賀元幹事長は「政治家が考えるべき第一は日本の平和でなければならない」と強調した。

 古賀元幹事長は安倍晋三自民党総裁が提起している憲法9条の改憲について「必要性はまったくない」と反対している。

 一方、安倍総裁は20日の記者会見でも「近年でも自衛隊は合憲と言い切る憲法学者は2割にしかならない。違憲論があることについての記述がほとんどの教科書に載っている。自衛隊の自衛官たちの子どもたちもその教科書で勉強しなければならない。この状況に終止符を打つのは今を生きる私たち政治家の使命と思っている」などと述べ「憲法に自衛隊をしっかり明記し、その責任を果たしていく決意だ」と改憲への意欲をあらわにしている。(編集担当:森高龍二)