保釈の籠池氏 証人喚問の証言に「虚偽はない」

2018年05月28日 06:52

 補助金詐欺事件で起訴された学校法人森友学園の籠池泰典前理事長夫妻が25日保釈され同日夜、記者会見した。この中で、籠池前理事長は勾留が10か月に及んだことに「国策勾留だ」と語った。

 また籠池氏は「国会での証人喚問での話に『虚言』はない」と証言内容は真実だとした。土地取引に安倍昭恵総理夫人が関与したのかを聞かれ、「証人喚問で私は全く虚偽を言っていない」と述べた。

 籠池氏は証人喚問の席で「神風が吹いたかな、と思った。何らかの見えない力が動いたのではないかなと思いました」と述べていた。また証人喚問で「安倍総理の昭恵夫人に定期借地契約延長に関して相談をした。総理夫人付き官邸職員(公務員)の谷査恵子氏が財務省に問い合わせを行った内容がファックスで寄せられた。また昭恵夫人から、2015年9月に『安倍晋三からです』と封筒に入った100万円の寄付を受け取った」と証言した。

 この点の真相も、昭恵夫人の証人喚問を認めない自民党の壁に、事実確認ができていない。一方、籠池氏は25日の会見で「小学校建設については、いまだあきらめていない。決してあきらめてはいない」と述べた。

 また籠池氏は「今上天皇は憲法9条を改正したいとは思っておられないと思います」と自身の思いを述べ「今上陛下が危惧されていることは、されない方がよろしかろう」と述べた。憲法9条改正を目指す安倍晋三総理や自民党を強くけん制したものとみられる。(編集担当:森高龍二)