円高が長く続けば貿易赤字定着と経団連会長

2012年01月27日 11:00

 米倉弘昌日本経済団体連合会長は日本の2011年の貿易収支が31年ぶりに赤字になったことに対し「一時的な現象であればよいが、円高が長く続けば貿易赤字が定着することもありうると危惧している」と語った。

 これは財務省のまとめで、2011年の貿易収支が2兆4927億円の赤字になったことを受けてコメントしたもので、米倉会長は「東日本大震災によるサプライチェーンの分断と製品出荷の停滞、歴史的な円高の進行が主要因」と赤字になった要因を語り、企業としては「イノベーションを一層加速させ、新技術・製品を市場に提供する努力を不断に続けていかなくてはならない」と野田総理同様にイノベーションの加速の必要を強調した。(編集担当:福角忠夫)