ホンダ、デビューから2年で400台を販売した「NSX」、初マイナーチェンジ実施

2018年10月28日 12:53

Honda New_NSX

大幅な性能向上を目指して改良を受けたホンダのスーパースポーツ「NSX」、3.5リッターV型6気筒ター日に3モーターを組み合わせたHVスポーツだ。価格2370万円

 ホンダのスーパースポーツ「NSX」をマイナーチェンジし、購入申し込み受け付けを開始した。2019 年 5 月に発売する。

 2016 年 8 月に発表した2代目NSXは、卓越した運動性能と誰もが快適に操ることができる「人間中心のスーパースポーツ」という、初代モデルが提案したコンセプトを継承し、独自の電動化技術である3 モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD(Super Handling-All Wheel Drive)」との融合により、エンジンだけでは達成することが難しい高いレスポンスとハンドリング性能を実現。新時代のスーパースポーツ体験”を提案したモデルだ。発表から2年で、これまでに当初の計画を大きく上回る約400台のオーダーを受けたモデルでもある。

 ホンダが “新時代のスーパースポーツ体験”を提案するクルマとして進化を続けるNSXは、今回の改良でダイナミクス性能の熟成を図り、日常からサーキットでのスポーツ走行まで、ドライバーとクルマの一体感が生み出す操る喜びをさらに追求した。

 またデザインにおいても、フロントまわりや各カーボンパーツの仕上げの変更により、NSXの特徴であるワイド&ローなスタイリングに磨きをかけ、存在感を放つ新色「サーマルオレンジ・パール」を追加した。

 今回の改良では、市街地からワインディングロード、加えてサーキットでの限界走行域まで、あらゆるシーンでのコントロール性や、アクセル操作におけるドライバビリティ、路面との接地感のさらなる向上を目指し、ダイナミクス性能を進化させた。

 新開発の専用タイヤを採用するとともに、サスペンション各部を見直し、フロントスタビライザーを26%、リアスタビライザーを19%、リアコントロールアームブッシュを21%、リアハブを6%の剛性アップを図り、クルマとしての基本性能を向上。合わせてNSXの魅力のひとつである、走行シーンに応じて最適な車両特性を選択できる「インテグレーテッド・ダイナミクス・システム」の各モードの制御を最適化した。
 
 アクティブ・ダンパー・システム、VSA、EPSの各制御や「SPORT HYBRID SH-AWD」の駆動配分制御を熟成した。これにより低中速域での切れの良いハンドリングと高速域での安定性を高次元で両立させ、限界走行域においても、コーナリング時の高いGでのコントロール性や車両安定性を追求できたという。

 これまでオプション設定のカーボンファイバーインテリアスポーツパッケージの一部だったアルミ製スポーツペダル&フットレストを、標準装備化した。

 NSXの購入のサポートおよび商談の申し込みは、全国のNSX PERFORMANCE DEALERで実施する、受注生産車。契約から納車までの見通しは、約半年から1年だ。詳しいことはNSX PERFORMANCE DEALERで確認。(編集担当:吉田恒)