改造内閣は最善・最強の態勢 野田総理語る

2012年01月16日 11:00

 野田佳彦総理は13日午後6時から改造内閣について記者会見し、「改造内閣は最善・最強の態勢」と語り、副総理への岡田克也前民主党幹事長の起用など、野田政権がめざす3つの命題(震災からの復旧・復興、原発事故の収束、日本経済の再生)に加え、行政改革、社会保障と税の一体改革の実現に向け「推進力になって頂く、突破力のあるメンバーを選任した」とした。文部科学大臣に平野博文民主党前国対委員長を起用したことでも裏付けられた。

 特に岡田氏が副総理として就任し、行政改革・社会保障と税の一体改革を担当することについて、野田総理は「大きなテーマにぶれずに、逃げずにきちっと対応できる方」と語り、自ら政治家として岡田氏の背中を追ってきた立場であることも語り、岡田氏に対する信頼の大きさを強調した。

 また、解散・総選挙については「念頭にない」と明言。社会保障と税の一体改革の実現に強い意志を示すとともに、社会保障を持続可能なものにするためには安定財源が必要で、安定財源確保には国民に負担をお願いすることになるとし、これにより選挙が厳しくなるかもしれないが、避けて通れない課題だとして国民に理解を求めていく姿勢を強調。そのうえで「消費税引き上げを実施する前に(選挙で)信を問う」とこれまでの考えを繰り返した。(編集担当:福角忠夫)