立憲民主党の枝野幸男代表は20日開かれた沖縄でのタウンミーティングで参加者の問いに答え、普天間代替基地を名護市辺野古に建設するための辺野古沿岸埋め立てについての「賛否を問う」沖縄県民投票を実施しないとする自治体に抗議するため、ハンガーストライキをドクターストップがかかるまで続けた元山仁士郎さん(27)の行動に「本当にこんなことをさせている政治は情けないし、本当に申し訳ない」と語った。
県民投票は9万を超える署名を受けて県議会で可決した県民投票条例に基づき2月24日に行われるが、宜野湾市、うるま市、宮古島市など5市の市長は実施しないとしており、県民の意思表示の機会を奪う行為を問題視した。また元山さんに敬意を表したい、とも述べた。
元山さんは「辺野古」県民投票の会の代表。今月15日の朝から19日夕までハンガーストライキを行い、実施するよう求めた。
県民投票については憲法学者の木村草太首都大学東京教授が地元紙への寄稿で「投票で賛成、反対、棄権する権利は県民の表現の自由として保護されなければならない」とし、憲法が保障する『表現の自由』の視点から、県民投票の機会を奪う自治体の判断を問題と提起している。
県民投票の結果については、辺野古に代替基地を建設することが唯一の選択肢なのかも含め、日本国民全体で「沖縄を受け止める」機会になると考えられ、沖縄県のすべての自治体が参加することが望まれている。(編集担当:森高龍二)