トヨタ、自動車サブスクリプションサービス会社「KINTO」を設立、サービス開始

2019年02月06日 21:13

Toyota KINTO

トヨタファイナンシャルサービスと住友三井オートサービスの出資による新会社「株式会社KINTO」は、自動車サブスクリプションサービスの運営会社である

 昨年の11月1日、トヨタは、クルマとの新しい関係を提案するクルマの定額提供サービス「KINTO」を2019年初めに開始すると発表していた。それが具体的に動き出した。

 トヨタは、人とクルマとの新しい関係を提案する愛車サブスクリプションサービスの運営会社として、100%子会社のトヨタファイナンシャルサービスと住友商事グループの住友三井オートサービスの出資による、新会社「株式会社KINTO」を設立した。資本金は18億円で、出資比率はトヨタファイナンシャルサービスが66.6%、住友三井オートサービスが33.4%だ。

 クルマが所有から利活用にシフトし、シェアリングやカーリース、レンタカーなど、自動車の保有形態や利用の選択肢が増えている。そうしたなか自動車ユーザーの生活スタイルや消費スタイルが変化しており、1台のクルマを長年保有するニーズに加え、好きなクルマ・乗りたいクルマを自由に選び、気軽に楽しみたいというニーズも高まってきている。こうした自動車ユーザーのニーズに応えるサブスクリプションサービス運営会社の誕生である。

 今回、「KINTO」が提供するサービスは、税金・保険の支払い、車両メンテナンスなどの手続きをパッケージ化した月額定額サービスで、好きなクルマ・乗りたいクルマを自由に選び、楽しむシステムだ。また、コネクティッド技術を活用してユーザーのクルマの使い方を認識し、安全運転・エコ運転の度合いや販売店への定期入庫などをポイント化し、ユーザーに還元するプログラムも展開する。

 具体的には、3年間で1台のトヨタブランド車に乗ることができる「KINTO ONE」と、3年間で6種類のレクサスブランド車を乗り継ぐことができる「KINTO SELECT」の2種類のサービスを用意した。

 いずれのサービスとも、任意保険の支払いや自動車税、登録諸費用、車両の定期メンテナンスがパッケージ化された月額定額サービスであるところが新しい。また、全国の販売店に加え、インターネットからも申し込みが可能で、気軽に利用を開始できる。加えて、トヨタ販売店およびレクサス販売店で安心のサービスを受けることができる。

 サービス対象車種は、「KINTO ONE」がプリウス、カローラスポーツ、アルファード、ヴェルファイア、クラウンの5車種で、利用料金はプリウスの4万6100円/月からクラウンの9万9000円/月でいずれも税別。「KINTO SELECT」は、レクサスの6車種、ES300h、IS300h、RC300h、UX250h、RX450h、NX300hを半年ごとに乗り換えるプランで料金は税別18万円/月。両プラン共に36カ月の契約となる。

 「KINTO SELECT」は2019年2月6日から、「KINTO ONE」は3月1日から一部販売店を除く東京都内のトヨタ販売店およびレクサス販売店でトライアルを実施する。同年夏以降は両サービスを全国展開し、秋口にはサービスの対象車種を拡大していくとしている。(編集担当:吉田恒)