山口県下関市と福岡県北九州市を結ぶ「下関北九州道路（下北道路）」建設調査を巡り、安倍晋三総理（山口）と麻生太郎副総理（福岡）に忖度したと発言し、のちに事実と違う発言をしたので、発言を撤回し謝罪するとしたものの、撤回謝罪で済む問題ではないと野党から辞任を求められたものの、これに応じなかった塚田一郎国土交通副大臣が５日、副大臣をやめるとして辞表を提出した。
地方統一選挙のさなか、利益誘導ともいえる国交副大臣の発言は自民党内からも選挙に与えるダメージは大きく、続投困難との見方が上がっていた。
菅義偉官房長官は５日午後、塚田国交副大臣から辞職願が提出されたので、本日付けで免じた。牧野京夫（まきのたかお）参議院議員（元国交副大臣）を後任の副大臣にすることを持ち回り閣議で決定したと発表。
菅官房長官は同日午前の記者会見では引き続き塚田氏が説明責任を果たしながら職務をまっとうするよう、前日からの考えとかわらない、と答えていたが、幕引きを早く図りたい政府は辞表提出を受け迅速な対応を行ったものとみられる。（編集担当：森高龍二）
