状況見守るが「ホルムズは死活的に重要」防衛相

2019年07月31日 07:25

 ホルムズ海峡での航行の安全確保に米国が呼びかける有志連合に自衛隊を参加させるかどうかについて、岩屋毅防衛大臣は30日夕の記者会見で「防衛省のみで判断できるものではない」と語るとともに「政府全体として総合的に判断しなければいけないことだと思っている」と述べた。

 ただ、岩屋大臣は「ホルムズ海峡はわが国のエネルギー安全保障上、極めて重要な地域であり、死活的に重要だと言っても差し支えないと思っている」と強調し「この地域の情勢を注視して、総合的に対応の在り方を検討していかなければいけないと思っているところだ」と米国の要請に応じる可能性が高いことをうかがわせた。

岩屋大臣は「関係国と密接に連携しながら、情報収集を行って、現地の情勢をしっかり注視をしていくことが大事であり、一方で、中東における緊張を緩和するための外交努力を継続していくことが重要だと考えている」とも強調した。

 また岩屋大臣は「米国・タンパで行われた説明会に日本政府から在米国大使館員とタンパの米中央軍司令部に派遣されている連絡官を出席させたが、非公開会合であり、内容について明らかにすることは控えたい」と一切明らかにしなかった。(編集担当:森高龍二)