東日本大震災から3月11日に9年を迎えるにあたり、安倍晋三総理は18日、大震災追悼式実行委員長、総理としてメッセージを出した。東日本大震災では東京電力福島第一原発事故により未だにふるさとを追われ避難している人がいるほか、放射能汚染水の処理問題や廃炉に伴う課題、除染作業で出る土の問題など課題が残ったままになっており、原発事故の深刻さを浮き彫りにしている。
安倍総理は「政府は3月11日午後2時30分から東日本大震災9周年追悼式を国立劇場で執り行う」としたうえで「震災によりかけがえのない多くの命が失われました。最愛の御家族や御親族、御友人を失われた方々のお気持ちを思うと、今なお哀惜の念に堪えません」と遺族らに対して言葉をかけた。
原発事故に対しては「被災者を含め、いまだ多くの方々が避難され、不自由な生活を続けられている現実を心に刻み、復興に全力で取り組む」とした。
また「震災の大きな犠牲の上に得られた教訓を風化させることなく、相次ぐ自然災害の教訓を活かし、防災・減災、国土強靭化を進め、災害に強い故郷を創り上げていく」と発信した。(編集担当:森高龍二)