「一切身に覚えない」なら「積極的にコメントしても何ら支障があるとは思われません」。自民党の石破茂元幹事長は河合案里参院議員と克行衆院議員の公設秘書らが昨年夏の参院選挙での公職選挙法違反(買収)容疑で広島地検に逮捕されたのを受け「河合議員夫妻が捜査中なのでコメントできない、一切身に覚えがない」と主張していることに「一切身に覚えがない、と主張しておられる以上、積極的にコメントしても何ら支障があるとは思われません」と国会議員として説明責任を果たすようブログ発信した。
また自民党には「総力を挙げて支援した責任があり(逮捕について)自民党は深刻に受け止めなくてはなりません」と警鐘を鳴らす。
自民党は参院選挙の際、1億5000万円もの資金を選挙直前に案里議員陣営に支援。「安倍総理の地元、山口県から秘書4人が代わる代わる案里選挙事務所に入って支援する」など「安倍首相丸抱えの選挙」との指摘がでる選挙だった。
石破氏は「自民党のコアの支持者が離れていくことはとても恐ろしいことです。『かつての自民党はこうではなかった』『自分の好きだった自民党は何処に行ってしまったのか』というお声を聞く機会が多くなっていることに、自らの責任を感じています」と自戒を含め、党執行部にも深刻に受け止めた対応を求めている。
案里参院議員は出席するとしていた6日の参院本会議を当日になって「体調不良」を理由に欠席。さきの臨時国会も欠席を続けていたが、国会が始まると「体調不良」になるよう。河合議員は問題発覚後、一切、説明責任を果たしていないが、議員辞職する考えもないもよう。こうしたなか、広島地検の捜査が注視されている。(編集担当:森高龍二)