自民党は菅義偉総裁の下、新執行部の陣容を15日の臨時総会で決めた。幹事長に二階俊博氏の続投を決めたほか、総務会長に佐藤勉元総務大臣、政調会長に下村博文元文部科学大臣、選対委員長に山口泰明元内閣府副大臣、組織運動本部長に小野寺五典元防衛大臣、広報本部長に丸川珠代元環境大臣、国対委員長に森山裕元農林水産大臣、幹事長代行に野田聖子元郵政大臣を決めた。
16日の国会で99代総理に選ばれることが確定している菅総裁は「党との連携・党の理解がなければ、政府は取組みを前に進めることができない」と党役員らに協力を求めるとともに、新型コロナウイルス感染症をはじめとする国内外の諸課題に政府と一体となって立ち向かう必要を語った。
二階幹事長も「党一丸となって新総裁を支え、国民のための政治を行う」と政府・党一体となって政治を前に進める姿勢をアピールした。
菅総裁は16日の臨時国会で第99代総理に就くことが決まっているが、組閣では、森友問題(再調査)には対応しない姿勢を鮮明にしている麻生太郎副総理の続投をはじめ、専守防衛枠を逸脱することになるのではないかと危惧される「敵基地攻撃能力保有」問題や辺野古問題、イージス・アショア代替案など難課題を抱える防衛大臣ポストには安倍晋三総理の実弟にあたる岸信夫氏が起用されるとの情報が流れている。(編集担当:森高龍二)