衆院議員106人、参院議員43人による新党「立憲民主党」が15日、誕生する。これに伴い、立憲民主党は14日、党を解党、国民民主党は11日に解党した。国民民主党は解党に伴い枝野幸男衆院議員を代表とする新党「立憲民主党」設立組と玉木雄一郎衆院議員を代表とする新党「国民民主党」設立組に分かれた。
立憲民主党は11日の両院議員総会で解党を承認。枝野幸男代表は「1人ひとりの力の積み重ねが今日までこの党を動かしてきた」と先の衆院選挙を契機に誕生した3年間の歩みを振り返った。そのうえで、新党「立憲民主党」でも、それぞれの持ち場で一人ひとり力を発揮できる政党をつくるとした。
枝野氏は新党名についての思いを新党代表選挙への出馬表明時に自民党政権との違いを明確にするためにも「立憲民主党」がふさわしいとの考えを強調した。枝野氏は「単純な多数決が民主主義であると勘違いしてきた、まさに立憲主義に対する無理解と無視こそが現政権の明確な特徴」だと指摘。「立憲民主」という党名こそ、「自由民主党とは明確に異なる根本的な姿勢と理念を表現するのに、最もふさわしい」と語った。
また枝野氏は12日、SNS上で、厚労省統計から新型コロナウイルスを理由に職を失った人が5万人を大きく超え「その8割が非正規労働者のみなさんです」と語るとともに8月の自殺者が1800人を超え、昨年同月にくらべ240人増えてしまっていることを「深刻に受け止めている。コロナの影響で経済的に苦境に立つ方、命を絶つ方が出ないよう全力で進んでいきます」と「国民の暮らしに寄り添う政党として全力を挙げて取組む」姿勢をアピールした。(編集担当:森高龍二)