菅義偉総理は22日、読売国際経済懇話会で講演し「世界各国は新型コロナウイルスという共通の国難に直面し、私たちの経済・社会は国境を超えて大きな転換期にある。大切なことは感染を一日も早く収束させ、これから先のグリーン社会の実現を始めとする新たな改革に挑戦し、次の時代に踏み出していくことだ」と冒頭に強調した。
菅総理は「危険にさらされながらコロナとの長く厳しい戦いに最前線で取り組んでおられる医療関係の皆様方に心から感謝申し上げる」と謝辞を述べ「こうした医療機関などに対して、これまでに3兆円の支援を行ってきたが、今回の経済対策で1兆4000億円の追加支援を行い、コロナ対応の病床確保をしっかり支援していく。またコロナに対応する医療機関へ派遣される医師には1時間1万5000円、看護師には1時間5500円を補助する」と述べた。
菅総理は「感染対策の決め手になるのはワクチンだ」とし「安全性・有効性を最優先するこのことが大前提」と述べたうえで「治験などのデータに基づき、しっかり審査した上で承認したものについて、全額、国の負担で接種させていただきます」と述べた。(編集担当:森高龍二)