日米同盟での抑止力を一層強化したい 岸防衛相

2021年01月21日 06:55

 バイデン氏が20日、米国大統領に就任。岸信夫防衛大臣は日米同盟に関して「同盟による抑止力・対処力を一層強化していきたい」と19日の記者会見で期待した。

 岸大臣は特に(1)宇宙、サイバー、電磁波といった新たな領域における協力の推進(2)インド太平洋地域における能力構築支援での緊密な連携(3)防衛装備・技術協力の強化といったことに取り組んでいきたい、と述べた。

 岸大臣は中国による海洋進出の強化姿勢に関連して尖閣諸島周辺での活発な動きや軍事力増強に関し「中国の軍事動向については防衛省としても引き続き重大な関心を持って注視していく」としたうえで「菅義偉総理とバイデン次期大統領(19日現在)との電話会談においても、安保条約5条の尖閣適用や日米同盟の強化について確認されてきている。日米同盟はわが国の安全保障の基軸であり、防衛省としては『日米防衛協力のための指針』、いわゆるガイドラインと防衛大綱を踏まえて、次期政権との間でも防衛協力を更に深め、同盟の抑止力・対処力を一層強化していきたい」と語った。(編集担当:森高龍二)